- ■オーナー:
- 山沢英鉄
(やまざわ ひでてつ)
- ■出身:
- 愛知県岡崎市
- ■経歴:
- 中部美容専門学校卒業
平成元年 美容師免許取得
- ■血液型:
- A型
2001年5月1日にワープヘアーはオープンしました。当時32歳だった私は勤めていた美容室のオーナーとぶつかり、「だったら今すぐにやめたる!」と啖呵を切って無職になりました。でも「オレには技術がある」「どこでも通用するさっ」と自信だけはあったものの、いざ求人誌を見ると『30歳ぐらいまで』と書かれているではないですか。「とっくに30過ぎてるし」「これはまずい・・・」と思い、こうなったら自分の店を持とうと、ワープヘアーのオープンはこんなきっかけでした。自分の店を持つことは美容師になった時からの夢だったので、このタイミングだと前向きにとらえ行動することになりました。しかし、ここで一つ問題が、、、それは資金がまったくのゼロ!夢は持ち続けていたところで全くの計画性の無さに自分で情けなくなりました。「でもやるしかない」と融資が受けられるところを探し、内装の工事の依頼、保健所の届け、器具や材料、数々やることが山積みでそれはもう精力的に行動しました。
そして以前勤めていた美容室を辞めてから半年後やっとの思いでワープヘアーをオープンさせました。おかげさまで順調なスタートができました。オープンのちらしの効果や指名のお客様やそのお友達などで楽しい毎日が送れていました。
が・・・
理由はわかりませんでした。
「なぜだ」と落ち込む日々が続き、活気のあった店もどんよりとした空気が漂っていたのでしょう。
売上げの落ちも止まる様子もありませんでした。
今思えば、夢だった自分の店を持ち、夢が叶ってしまったので、何も目標もなくなり、気が抜けてしまったのでしょう。
確かにやりがいとかモチベーションとか気合?
う~~~ん全く持ってなったかもしれません。
さて、思ったような売上げの上がらない日々が続くとそれはそれは情けない限りで、不安と恐怖でいてもたってもいられなくなりました。
家賃、光熱費、材料費など、そして人件費までも、ホントに毎月ギリギリのところで騙し騙しやるしかなかったのです。
事実上赤字経営です。
よくしてくれたディーラーの営業マンの方は「材料費の支払いは少しずつでいいですからね」と優しく言葉をかけてくれてたのですが、
一年もそんなことが続くと、もうしびれを切らしたのでしょう。
「そろそろちゃんと払ってくれませんか」
「なんだったら街金かどっかで借りてでも今月末にが払ってもらいますからね」と。
『ガーーーン』
ボクシングだったら体力が消耗した時、右ストレートが顔面にヒット、完璧に入りました。そして私はダウンしたのです。
「ワン、ツゥ、スリー」とカウントされる中、
「もうだめか」「もうだめなのか」「いや まだ・・・」
「今来て下さっているお客様や、そしてスタッフを裏切ることになる」
私はふらふらになりながらも立ち上がりました。
そしてお客様の為、スタッフの為、もう一度再スタートするつもりで心を入れ替える覚悟をしたのです。
毎日毎日すべてのお客様に感謝の気持ちで心を込めて接することにもう一度目を向けるようにしました。
一人一人のお客様の為、今よりも、もっともっと喜んでいただく為にヘアスタイルを作るのですが、「もっともっと」を追求していくと、一つの壁にぶつかったのです。
「ダメージ」があるがゆえにパーマをオススメすることが出来なかったり
「ダメージ」があるがゆえにカラーチェンジが出来なかったり
「ダメージ」があるがゆえにスタイルの持ちが悪くなったり、決まりにくくなったり
ダメージがあるがゆえに、ツヤがなく老けて見られてしまったりと、、、
「ダメージがもし無ければ」
「その悩みを解決してくれるものはないのだろうか」
「トリートメント・・・?」
そうですネ、トリートメントは髪を良くしてくれるものなのですがそのトリートメントが、、、。
ワープヘアーにももちろんトリートメントメニューはありました。
ご希望される方や、髪が傷んでしまった方にはこちらからおすすめすることもありました。
が、しかし
次に来店されると、元の傷んだ髪に戻ってしまっているのです。
その時はお客様にお聞きするようにしているのですが、
(ワープ)「前回のトリートメントで髪の状態はどうでしたか?」
すると決まって
(お客様)「トリートメントしたてはとっても良かったけど3日ぐらいで元に戻ってしまって、、、」と。
例えばですけど、リフォーム会社に部屋の壁紙を張り替えてもらったとしましょう。
そして3日経ったら剥がれてしまいました。
さて、あなたはどうしますか?
もちろん、電話をして剥がれたことを伝えますよネ。
私もそうします。
リフォーム会社は
「すみませんでした。すぐに伺ってお直しさせていただきます」
と言うでしょう。
これは当たり前のことですよネ。
しかし美容室のトリートメントは何千円もかけていたのに
3日ももたないものばかり。
でも、お客様は文句1つ言わないのです。
なんていい人ばかりなのでしょう。
「これはおかしい」
「これではお金をいただくわけにはいかない」
とあらゆるメーカーのトリートメントを取り寄せ、何度も何回も試し、もっと良いものは、もっと効果の続くものはないのか先の見えない長い旅のようでした。
いつものように営業が終わり、帰ろうと店のカギを閉めかかった時、
電話が鳴り、1枚のFAXが流れてきたのです。
いつもくだらない売り込みFAXが多いので、そのままにして帰ろうと思ったのですが、
なぜか気になり、手に取って見たらそこには
「電子トリートメント」
と書かれていたのです。
「今すぐサンプルを請求してください」とも書かれていました。
何かいいトリートメントはないかと探していた所だったので
「よし」「これはいいかも」とすぐにFAXを返送。
サンプルが届きました。
説明書を読み
「うん とてもシンプルなものだなぁ」
「施術は難しいもんではないなぁ」
「天然成分なんだぁ」
これならすぐに試せそうと、ちょうどその時店にいた常連のお客様にお願いして試させてもらいました。
すると、どうでしょう。
その方ももちろん私もスタッフもびっくりするぐらいのツヤが!!!
しかも手触りもサラサラで「これだ!」と思いました。
やっと出会うことができたのです。
その後も身内や友人、お客様にまでモデルをお願いして試したのですが
ほとんどすべての方の髪がツヤとサラサラの手触りになったのです。
そして2006年に電子トリートメントを正式にメニューとして導入を決定したのです。
見た目は「ただの水」
「怪しそう」「如何わしい」「本当に良くなるのぉ?」
とお客様も警戒心を持たれ、なかなか初めはうまく受け入れてもらえませんでした。
「何でわかってくれないんだろう」
「こんなにいいものなのに」
せっかく本当にお客様に喜んでいただける、本当に髪が良くなる電子トリートメントに出会えたのにと、悩む日々が続きました。
それでもとにかく一生懸命に髪のダメージでお悩みのお客様に話をしました。
そして手書きでチラシをつくりポスティングもしてみました。
夏の暑さは堪えました。
チラシをまき終えてコンビニへ。クーラーの心地よさと冷たいものに命を吹き込まれるような思いをしました。
冬はその逆で身を切る寒さを実感しました。
それは、手袋をすると効率が悪いので、素手でチラシをまくのです。
赤く腫れ上がり、感覚がなくなるほど、とても辛かったのですが
電子トリートメントで髪の悩みが解決してきっと喜んでくれる方がいるはず」
とコツコツし続けました。
しかしすぐにお客様が増えることはありませんでした。
それから1年が過ぎ、2年が過ぎようとする頃から少しずつですがお客様が増えてきました。
そして売上げも上がるようになり、ホームケア用のシャンプーについてはM3.2も「ぜひ使いたい」というお客様や、髪のダメージで悩んでいるお友達を紹介してくださる方もでてきました。
「よしっ、この調子だ!」
「もっとお客様に喜んでもらぞぉ~」
売上げももちろん気になります。
それは以前「もうだめか」というところまで落ちましたから。
しかし、そんなことより「お客様に喜んでもらう」このことの方が大切で、このことの方がやりがいを見出すことが出来ると実感したのです。
そのころには以前のようなどんよりとした空気の店では全くなくなっていました。
「自分を信じてよかった」「電子トリートメントに出会えてよかった」と心から思えるようになっていたのです。
そして気がつけば、あの頃が嘘のような売上げの数字になっていたのです。
おかげ様で今では電子トリートメントのファンのお客様がたくさんいらっしゃいます。
「いいものを紹介してくれてホントにありがとう」と言われることも少なくありません。
美容師としてお客様に喜んでいただけることに幸せを感じる毎日です。
もしもあなたが髪のダメージで悩んでいるのなら
ワープヘアーに来て電子トリートメントを一度体験してみませんか?
あなたの喜ぶ笑顔の為、心を込めて一生懸命に施術をさせていただきます。
長々と最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。
私、山沢英鉄は1人1人のお客様と真剣に心の通ったお付き合いがしたいと思い、この文章を書きました。
今まで誰にも、もちろんスタッフにも言えなかった
とても情けない頃のことも正直にお話しました。
そのことにより、より素直に正直に真っ直ぐお客様と向き合うことが出来るのではないかと考えたからです。
ワープヘアーのミッションは
「一人でも多くのお客様に支援され続ける美容室」です。
あなたとのご縁を楽しみにしています。
ありがとうございます。 感謝
ワープヘアー オーナー:山沢英鉄